大切なこと。競走馬の終生飼育について

ペットや動物園動物は一生涯大切に飼う、終生飼育があたりまえ。けれども競走馬などではそれがどれだけ珍しいかご存知でしょうか?

今日は美しいスイスシェパードのワクチン接種に伺いましたが、もともとは馬がご縁でした。

こちらの飼い主さんは乗馬クラブで出会った馬が脚を悪くしたことをきっかけに個人所有にされました。通常はそのまま乗馬クラブで預けるのですが、それからしばらくして歳を取ってきたため今後の行く末を提案されました。つまり、老馬を集めた牧場に行くか食用行になるか、でした。

気立ての良い長年付き合ってきた大切な馬を手放すことが出来ず、一緒に暮らせる場所を見つけて引き取られたのがこの場所です。山あいのとても素敵な環境です。

イヌにとっても最高ですね。

厩舎は冷暖房完備でその他についても、馬の事を第一にとても考えて作られています。

毎朝早くから手入れをして一日中と言っても過言でないほど世話をされています。

競走馬は引退後9割が食用に、1割が乗馬クラブなどに引き取られると聞きます。乗馬クラブ行っても前述のとおり最後は食用か牧場に行ったとしても手入れも行き届かず寿命を全うできずに亡くなるそうです。

こちらのような幸運な馬は1%にも満たないと言われています。ヒトを信じ従順に仕事をして、深い絆を結んだ先にある結末は、あまりに悲しい。

人とかかわる動物の幸せは、人の幸せと直結します。

知られていない悲しい事実と共に、こうした素晴らしい事例を今後もお伝えしていきたいと思います。