野生動物の獣医師になったきっかけ①~小学生まで

実はイヌは怖くてネコには興味がなかった!?

私が幼少期の時代は放し飼いのイヌも珍しくなく、ドーベルマンに追いかけられ滑り台を駆け上がったり、角を曲がったとたんに柴犬に吠えられ足がすくむなどを体験し、すっかりイヌは怖いものになっていました。また、ネコは母親が毛嫌いしていたので接することはもちろん、子猫であっても拾うことなどもってのほかだったので、興味を持つ機会がありませんでした。

今は無き奈良のドリームランドで

身近な自然にふれて

父親がアウトドア好きだったので休みのたびに山や川に連れて行かれたので自然の中に身を置くことは好きでした。幼稚園くらいの頃、祖父と一緒に山歩きしていた時に黄色い実「キイチゴ」を食べさせてもらった時の美味しさは今でも忘れません。そんな家系だったからか、飼われている動物よりも自然に興味があり、家の庭で草かげに「カナヘビ」の卵を見つけたときはとても感激しました。夏休みの課題をその卵の観察日記に決めましたが、孵化するまでは何の変化もなく毎日同じ絵をかいていましたが(笑)、ついに小さく赤い幼体が出てきた時は、とてもうれしくて今でも思い出すと鳥肌が立つほどでした。

志徳幼稚園時代のころ(このころが一番髪が長い!)

野生動物の生きざま世界

そんな小学生だったのでNHKの「野生の王国」でシマウマを草陰から襲うライオンたちなど、命のドラマに毎週夢中になっていました。それを見た母親が「シートン動物記」を買ってくれました。気高いオオカミ王ロボや、ギサ耳ジャックウサギ、賢いウズラの話などさまざまな動物たちが生き生きと描かれていて、必至で生き抜く野生動物の姿に感動すると同時に、それをつぶさに観察したことにシートンさんは凄いと感心してそこから動物学者にあこがれるようになりました。

この続きはまた。